円錐角膜治療法

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角膜クロスリンキング

角膜クロスリンキングとは

角膜クロスリンキング治療とは、ドイツのSeilerらが開発した方法で、円錐角膜の進行を抑える方法です。角膜にリボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら、365nmの波長の紫外線を角膜に照射すると、角膜実質のコラーゲン線維の強度が強くなり、円錐角膜の進行を抑えることが可能です。また、角膜が若干平坦になるので、近視の度数を軽減する可能性があります。

クロスリンキング後は角膜強度が増しているのがわかります。
角膜片が黄色いのはリボフラビンが浸透しているためです。

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角膜クロスリンキング前
tab1
角膜クロスリンキング後

コラーゲン間に細い繊維が沢山形成され(架橋)、これにより角膜強度が増します。

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角膜クロスリンキング前の角膜内コラーゲンの様子
Scaffold
角膜クロスリンキング後の角膜内のコラーゲンの様子

こんな方にお勧めの治療です

角膜クロスリンキング治療は、円錐角膜やレーシック術後の角膜拡張症の進行を抑えるためにとても有効な治療法です。10代やそれ以降の方で円錐角膜が進行している場合に適しています。

適応と禁忌

適応(適している方)

  1. 年齢14歳以上
  2. 進行性円錐角膜
  3. ペルーシド角膜変性症
  4. 医原性角膜拡張症
  5. 上皮切除後の角膜厚が400μm以上 (角膜内皮保護のため)

禁忌(適していない方)

  1. 上皮切除後、膨潤状態でも角膜厚400μm未満
  2. 上皮の修復異常
  3. 放射状角膜切開術(RK)手術後
  4. 角膜融解
  5. ヘルペス性角膜炎(紫外線がヘルペスを活性化)
  6. 妊娠中、授乳中
  7. 角膜内皮細胞密度2000個/mm2未満

手術方法

1.点眼麻酔をします
2.角膜上皮をとり除きます。
3.角膜中央部にリボフラビン(ビタミンB2)を2分毎に30分間点眼します。
4.2分毎にリボフラビンを点眼しながら、紫外線を30分間照射します。
5.保護用コンタクトレンズを装用して終了です。
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